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誰もが犬や猫を飼い始める時には、病気になるとは思っていません。病気になればどうしたらいいのあわててしまいます。病気によっては飼い主さんが前もって防いであげることのできるものもあります。もちろんそうでないものもたくさんあります。
ふだんからかわいいペットの体調をチェックし、できる限り病気を未然に防いであげるのは、飼い主の責任と役目です。あたりまえのことですが、犬も猫も話すことができません。しかし、しぐさや鳴き声で必死になって飼い主に訴えかけているのです。そのペットたちのサインを見逃して大手術となったり、最悪の事態を招かないように、ふだんからペットの変調にいち早く気づくことが何よりも大切です。最低限、チェックすべき項目を挙げてみます。

■チェック項目

  • 元気よく散歩に行くか
  • 食欲はあるか
  • 尾を振って喜ぶか
  • 動きはスピーディーか
  • 嘔吐や下痢をしていないか
  • 口臭はないか
  • 目は濁っていないか
  • 草や土を良く食べるか
  • 尿は臭わないか
  • 水を異常に飲むか
  • 頭をしきりに振っていないか
  • 歩き方がおかしくないか
  • けいれんを起こしてないか
  • 鼻汁、咳、くしゃみをしていないか
  • 出血していないか
  • 毛づや、皮膚の状態が悪くないか

少しでも気になることがあれば獣医師に相談してください。
飼い主が様子をみる目安と、獣医師に相談、指示を受ける目安を項目ごとに挙げてみます。

■症状判断の目安

  1~2日様子を見る 獣医師に相談
元気と食欲 ・元気はあるがあまり食べない
・食欲はあるが元気がない
・食欲にむらがある
・痩せてくる
便 ・1~2回の軟便
・1~2回の便秘
軟便、不消化便、便秘が続く
尿 ・尿量が多い
・尿量が少ない
・色が濃い、あるいは薄い
・においが強い
体温 平熱 微熱がある
おう吐
(吐き気)
・1~2回吐いたが元気
・吐いたものをまた食べる
・時々吐く、吐き気がある
・青草などを食べて吐く
呼吸
・せき
・くしゃみ
暑い日や運動後などに
呼吸が早くなる
時々咳をする、くしゃみをしたり、たんがからむ
眼と鼻
・目やに
・鼻汁
透明の涙や鼻水が出る ・半透明の目やにがたまる
・鼻の通りが悪い
出血 浅い傷ですぐにとまる 雌の発情期出血と交配適期の判定を受ける
歩行 ついらく、ねんざなどで、軽いびっこを
ひくが、体重をかけて接地できる
・腰に力が入らずふらつく
・とび上がり、とび下りができない
けいれん 寝ている時などに、からだが時々
ピクピクとけいれんする
てんかんもちの発作時の注意と予防

これらの個々の症状に加え、全身が汚れた感じがしたら要注意です。特に思い当たることがないのに、目、耳、口、肛門などのまわりが汚れている時は特に気をつけてください。免疫力などが低下しているときは、1つの病気だけでなく、複数の病気にかかることがあります。

ふだんからこまめに手入れをしている飼い主さんであれば、変化に敏感であるはずです。運動をしたあとなど、体温調節のために水を飲みますが、頻繁に飲むようでしたら塩分の摂りすぎ、太りすぎ、熱を考えます。食事に問題なく、熱もないなら、慢性の糖尿病や肝臓病の疑いもあるので獣医師さんに診察してもらってください。

■納得のいく診察を受けるために
信頼できる、安心して自分の愛するペットを託せる先生、そんな先生と出会えるか否かで、ペットたちの運命も変わってしまうかもしれません。評判の良い獣医師さんを飼い主友達に教えてもらったり、近場で見つかればそれに越したことはありません。もし、飼い主友達が遠くに住んでいる場合は、その主治医さんに、自分の住んでいる地域の先生を紹介していただくという方法もあります。

■実際に診察を受ける時の約束事

  • 犬はリードにつなぎ、猫はキャリーケースに入れて行くこと(無い場合は、飛び出したりしないようにしっかり連れておく) ちょっとした物音や話し声でもパニックを起こすことがあるので、待合室ではむやみによそのペットに声をかけたり触ったりしない
  • 診察を受ける前に、先生から質問されるであろう事にちゃんと答えられるように、連れていく子の症状をきちんとチェックしておく

いつから?
どんなふうに?

※かかりつけの先生でない場合、ワクチンの記録も答えられるようにしておく
※何というメーカーのフードを一日何回、どのような形で与えているか

  • はじめての先生には、自分のペットの性格を説明しておくこと。噛んだり、ひっかいたりしそうな子は、先生に心の準備や処置をしてもらうことができます。
  • 診察、治療の最中に質問したり、話しかけるのはやめましょう。先生も色々な症例を考えている最中かも知れませんので、どうしても疑問に思うことがあって、その時質問したいならば、「今、お話伺ってもよろしいですか」と都合を尋ねる余裕を持ちましょう。
  • わからないことはきちんと聞き返すこと。質問をしてみて、面倒くさがったり、曖昧な返答しか返ってこない獣医師の場合は、信頼関係を築ける先生ではないかも知れません。お薬が出た場合は、何のためのお薬か、何という名前のお薬か、聞いてみる。

なにかあったときは獣医さんに頼るしかありません。口のきけないペットたちの言葉を理解してあげられるのは飼い主さんだけです。だから日頃の観察が非常に大切なのです。何かがおかしい、いつもと様子が違う、飼い主さんの毎日の観察がペットたちの大きな病気を食い止めるのです。



 

 

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